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カテゴリー「野の草や木」の記事

2017年5月23日 (火)

卯の花は匂わない・ウツギ@植物多様性センター

ウツギの白い花が咲き出しました。

「夏は来ぬ」は、来ないんじゃなくて「夏が来た」の意味だと教わって文語の面白さにひかれました。

今でも小学校の音楽で教えてるんでしょうか。

難しいからと避けて通るのではなく、分からないなりに歌わせるだけでいいと思います。

そうすると自然と言葉の面白さ、奥深さに気づくのではないでしょうか。

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早も来鳴きてーなんて早口言葉みたいで響きがいいですよね。

さてではこれはどうでしょう。

「卯の花の匂う 垣根に」

顔を近づけてもちっとも香りがしません。

ボランティアさんが教えてくれました。

「匂うは香る意味ではなくて、盛んに咲いてる意味なんです。

匂うように咲くという使い方があるでしょ」

岩波古語辞典をひいたら①赤く色が映える②色に染まる③色美しく映える。

5番目にようやく、香りがほのぼのと立つ、と出て来ました。

語源的に言えば「に」は「丹」で赤土の色。

「ほ」は「秀」、抜きん出ていること。

「紅にほふ桃の花」なんて言い方が、香りに変わっていったんですね。

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こちらは匂いますのでニオイウツギ。

伊豆諸島特産でハコネウツギの変種。

葉が厚くて花が基本種よりも小さい。

はじめ白花で受粉すると赤くなるのはハコネウツギと同じ。


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コアジサイの淡いブルーがキラキラしてます。

もうそんな季節なんです。

アジサイのつぼみも日々、ふくらんで来てますもん。


2017年5月21日 (日)

さん然と異彩を放つイタチハギ@神代植物公園

狸は愛嬌があるし、狐だってこざかしいけど憎めない。

しかしイタチになると救いようはあまりなさそう。

そのイタチの名が冠せられたイタチハギ。

新緑、深緑がまばゆい中で不協和音を奏でてます。


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近づいてみます。

黒に見えた花は濃い紫。

オレンジの葯が電飾のようにまたたいてます。

枝葉を切ると芳香があるらしいが、折るわけにいかないし・・。


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うーん、この周囲とのミスマッチ。

侵略者ですな。

これは確かに狸や狐のしっぽではありません。

イタチしかつけようがない。納得。

大正のはじめに観賞用に輸入。

戦後は砂防用などで盛んに植えられた。

ですが近頃は害の面が言われて駆除されてます。

それもあるけど法面なんかで繁茂してたらびっくりするわな。


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あちこちでセンダンの花が香ってます。

近づくとさわやか系の匂いをまき散らしてます。

花の色は淡い紫のおうち色。

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この色見本よりもずっとずっと淡い紫です。

センダンの古名が「あふち」

枕草子でも「いとをかし」と気に入ってるなんてことはこちらで書きました。


妻を亡くして悲嘆に暮れている大友旅人になり代わって山上憶良が詠んでます。

「妹が見し 楝(あふち)の花は 散りぬべし

わが泣く涙 いまだ干なくに」

「夏は来ぬ」の4番にも出てきます。

♬ 楝散る 川辺の宿の

  門遠く 水鶏(くいな)声して

  夕月すずしき 夏は来ぬ

YouTubeで再生してみると「楝」の発音は「おうち」「あふち」どちらもありました。

今ではあちこちの公園で見られますが本来は西日本に分布。

なので東歌には登場しないでしょう。

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ブラシノキ。

赤いブラシは雄しべです。

先っぽに葯がついてます。

花弁やガクは開花後にすぐ落ちてしまうそうです。

2017年5月19日 (金)

行ってみたいな群生地・ヒメサユリ@都立薬用植物園・小平市

ロックガーデンでヒメサユリが1本、さびしく咲いてました。

残念ながら奥ピンに加えてみずみずしいピンク色に写ってません。ご容赦。

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名前の通りに小さなユリで限られた地域だけで見られます。

別名オトメユリ。

宮城県の南部から新潟、福島、山形が県境を接する飯豊連峰、吾妻山などに分布。

南会津町の高清水自然公園は100万本の大群生地。

ね、写真を見たら行きたくなるでしょ。

甘い香りがするそうですが、2メートルくらい離れたところなので確かめられません。


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砂漠のオアシスの緑を形成してるギョリュウ。檉柳、または御柳。

うす茶のが花です。

中国原産で塩分のあるところでも育ちます。

ヒノキみたいな葉をしてますが広葉樹です。

水分の蒸発を最小限にしてるんでしょう。

そういえばイチョウも針葉樹なんだった。

どうやって分けているんだっけ。

針葉樹は裸子植物で、広葉樹は被子植物。

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有毒植物の区域にオオハンゲがありました。

カラスビシャク(生薬名ハンゲ)より大きいのでオオハンゲ。


「口にすると、舌やのどに刺激があり、強い炎症を起こす」

蓚酸カルシウムの針状結晶が刺さるんですね。

でもカラスビシャク同様に薬に使うんでしょ。

2017年5月18日 (木)

栽培OKのケシも花盛り、ヒマラヤの青いケシは開花せず@都立薬用植物園・小平市

正面の掲示板に「ヒマラヤの青いケシは見られません」の張り紙。

残念だなあ。

あきらめが悪い男ですので、去年見た場所へ。

「温度が高かったんですか?」

「さあ、なんでだろう」

係りの人も首をかしげてました。去年の写真はこちら

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二重柵の外では園芸店でも売られているケシの花が広がってます。

建前としては「ケシ比較植物」

よーく比べてくださいってことです。

上の写真はモンツキヒナゲシ。

黒い模様が紋付。

小アジア原産で、英名はレディバード・ポピー。てんとう虫ポピー。

なんでレディなんでしょう。

ナナホシテントウの7つの斑点は聖母マリアの7つの悲しみをあらわしているんだとか。

さらにマリアは赤いマントを着てたそうです。


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ハナビシソウ。カリフォルニアポピー。

ちょいと感じが違いますね。

北米原産でハナビシソウ属。ケシ属じゃないんです。

禁止されてるケシとOKのものの見分け方は、葉が茎を巻いてるかどうか。

巻いてなければ栽培しても大丈夫。


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こちらは単なる「ケシ比較」ではなくて「ハカマオニゲシ比較植物」

オリエンタルポピーなんて言って売ってますがオニゲシです。

ハカマオニゲシとそっくりだそうです。

外国ではハカマオニゲシは禁止されてないので、種苗会社はこれをもとに品種改良を行う。

なのでハカマオニゲシそっくりのオリエンタルポピーが輸入される。

素人目には判別は難しいようです。


2017年5月17日 (水)

外柵開放してるので禁断のケシ鑑賞@都立薬用植物園・小平市

いつもいく調剤薬局で「モルヒネは扱ってますか」、訊いてみた。

「うちでは置いてません。管理が大変なので」

「もしかしたら医師から処方されるかも」

さらに尋ねたら、扱ってる薬局を調べてくれた。

母親がいつも「痛い、痛い」と訴えてるのです。

かわいそうなのでクスリの手を借りることも頭をよぎった。

結局、ガンの痛みではないので別の鎮痛剤になりましたけどね。


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でも実際に処方されたら緊張しちゃうな。

医薬用という証明書でも発行されるのかしら。

そんな日々なので気分を晴らしにケシ鑑賞。

妖しく誘われて酔ってきましょうと外柵開放中の薬用植物園(19日まで)

なんだかんだ毎年行ってますので、ケシについてはこちら

いつもは内柵も開放する日に行ってるんですが、もう過ぎちゃったので中には入れません。

もうだいぶ、ケシ坊主ができて花も終盤。

中に入ると特有の匂いがするんですが、外からだとあまり匂わない。

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種類が異なります。

インド種かな。ちゃんと確認してません。

袋をかぶせてるのはタネが飛ぶのを防ぐためでしょうか。

ケシ粒は小さいから風に乗って飛んで行ってしまう。

どこかで芽を出したら一大事です。


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あちこちで咲いてしまうらしいアツミゲシ。

年に何回か駆除に駆け付けるそうです。

渥美半島で大繁殖してたのでアツミゲシ。

栽培禁止ですが繁殖力が強くて、いまだにどこかで生き残ってる。

駆除にばく大な予算が計上されてるようです。

見つけたら引き抜いて持って行ってはいけません。

警察や保健所に通報しましょう。

保持しててもよろしくないみたいです。

といってもアツミゲシに含まれる麻薬成分は微量。

麻薬を抽出できるほどではないようです。


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柵の中には麻も植えられてます。

大麻取締法がありますから。

戦前までは神社のしめ縄や鈴の縄、御弊には麻が使われていた。

現在では9割が中国産。

国産復活の声もあるが、なかなか難しいようです。


2017年5月10日 (水)

香りもいいよバイカウツギ(梅花空木)@植物多様性センター

初夏の光を浴びてバイカウツギが光ってます。

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ウツギと名のつく花が次々に咲いてます。

コゴメウツギにヒメウツギ、ヒメの園芸種のナガホウツギ。

色の変化が楽しめるハコネウツギ。

バイカウツギが一番はなやかですかねえ。

このうちユキノシタ科はウツギ、バイカウツギ、ヒメウツギ。

ハコネウツギはスイカズラ科。

コゴメウツギはバラ科。

同じ科ではありません。


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いつものガイドウォーク(6日)はスゲを中心に教えてもらいました。

伊豆諸島ゾーンにあるのがシマタヌキラン。

穂がたぬきのしっぽ。

コタヌキランの変種。

どこが違っているのかは知りません。

シマタヌキランとかコタヌキランとかニコッとしちゃう名前です。

タヌキランが最もふさふさしたしっぽで、ついでコタヌキ、シマタヌキ。

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スゲの種類はちんぷんかんぷんですが、細い葉というのは認識してます。

その既成概念を破るのがこれ。

タガネソウといって立派なスゲです。

タガネは大工道具のタガネ(鏨)をイメージした。

葉の広さは5センチくらいはある。

カンゾウかなんかの葉と見まごうばかり。

他のところで見たら、きっと見分けがつかないでしょう。


2017年5月 9日 (火)

なんじゃもんじゃの木と水戸光圀@野川公園

あちこちでなんじゃもんじゃのひらひらした白い花が見られます。

深大寺境内のも真っ盛りでしょう。

7日は自然観察園の植物観察会。

参加者はなんと70人。十数人ずつに分かれてボランティアさんに従います。

わたしらのグループは混雑を避けて野川沿いから回ります。

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なんじゃもんじゃが川岸にあります。ヒトツバタゴ。

誰かが「タゴって何?」

そういやあなんだっけ。家具やスキー板などの材にもするトネリコのことだそうです。

トネリコは羽状複葉ですが、こちらは単葉です。なのでヒトツバ。

ヒトツバタゴは朝鮮、台湾、中国南部に分布してるが日本では珍しい。

対馬は分かるとして、あとは愛知と岐阜。

不思議だねえ。

なので昔は知られてなかった。

訊かれた人も分からなかったので、「なんじゃもんじゃ」とゴマかしたという話は知られてます。

ですが尋ねたのが水戸光圀というのは知りませんでした。

江戸青山六道の辻に(現在は明治神宮外苑内)の人家に大木があった。

将軍に「あの木はなんという名か」と尋ねられた水戸光圀。

答えに窮して「なんじゃもんじゃ」。

よくある黄門伝説でしょうが、外苑のなんじゃもんじゃは大正13年に天然記念物に指定されました。

残念ながら枯れてしまい、現在は2代目が絵画館前で見られます。

以上、明治神宮のホームページより。

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ケキツネノボタンです。

ウマノアシガタより花が小さいかな。

照りも少ない。

葉の切れ込みも大きい。

ウマノアシガタは馬の脚には見えないが、昔はわらじを履かせてた。

その足型に見えるんだとか。

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せせらぎでミゾホウズキが見られます。

クリンソウのところの湧き水ではもっとたくさんまとまってました。

ボランティアさんがこっちにも植えてくれたんですね。


2017年5月 8日 (月)

高山植物ですが咲いてます・ミヤマオダマキ@神代植物公園

ミヤマオダマキは平地でも林床などなら咲いてくれます。

暑さには強いんでしょうか。

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漢字では苧環ですが、まず読めないですね。

「苧」は麻の古名、またはカラムシ。

つまり麻やカラムシの糸を巻いた輪っか。

おぼろげには浮かんでいるが、よくわかってません。

裁縫は苦手です。

オダマキもスミレと同じように距で見分けられるようです。

ミヤマオダマキの距は内側に曲がってます。

そんなこととはつゆ知らず正面からしか撮ってないど素人です。

ヤマオダマキの萼片は通常は赤褐色。

距の先端はまっすぐ。

巻き込んだらオオヤマオダマキ。ややこしい。

花が黄色だとキバナノヤマオダマキ。


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ミズキ。

この時期、大きな木の葉の上に白雲がたなびいていたら大抵、ミズキの花です。

この木は幸いに下の方の枝に花をつけていてくれました。


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よく似たクマノミズキは、まだつぼみも小さい。

咲くのは6月ごろになってからです。

見分け方はクマノミズキの葉は対生。

と言ってても、いざとなるとどちらが対生で、どちらが互生か迷ってしまう。

どう覚えよう。


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タニウツギの木が赤く染まってます。

カジバナ(火事花)なんて異称もあります。

花を家の中に持ち帰るのも嫌います。

花にハチがついていて蚕に害を与えるからだそうです。

日本海側に分布。

太平洋側はハコネウツギ、ニシキウツギ。

2017年5月 7日 (日)

天下の秋は分からねど桐の花が落ちてます@野川公園など

うす紫の花がたくさん落ちてます。

見上げると花が鈴なりについてます。

間近で見たいけど、よく育つ木だからはるか上です。

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野川公園へのいつもの通り道。ICU(国際基督教大学)の裏門。

大抵が気づかずに花の時期が終わってる。

魅力的な花なのに、いつも迂闊です。

桐の花です。

タンスや下駄に使う桐です。

我が家のまな板が桐材です。軽くていいよ。

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花が落ちても古典には現れませんが、葉が落ちれば一大事。

「一葉落ちて天下の秋を知る」

中国の古典、淮南子に出てくる言葉。

栄えたものが凋落していくことにも使われる。

日本じゃ「桐一葉 落ちて・・」と言います。

桐は豊臣家の紋。

片桐且元が豊臣の衰退を託した言葉とも。

明治後は政府が桐紋を使ってます。

ここ数年、桐の葉がたくさん落ちた気がするのですが・・。

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ゴマギがあるなんて知りませんでした。

自然観察園の「花だより」に開花のマークが。

球状に行儀よく咲いてます。

何の花?とおじさんが寄ってきたので「葉を軽く触ってください」

「ゴマの香りがするでしょ」

おじさん、納得して移っていきました。


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白いさざ波が打ち寄せてます。

シロバナのコバノタツナミ。

どうして列を作って生えてるんでしょう。

これだと名前の由来がよくわかりますね。


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コウゾリナ、剃刀菜、顔剃菜。

いい加減にしか覚えてないので茎を触ってゾリゾリしてるのを確かめてます。

2017年5月 6日 (土)

触るとベタベタするよモチツツジ@神代植物公園

積極的にツツジの名所に赴いたことはありません。

だって赤や紫が強くてまぶしすぎる。

おやっと目がいったのは木陰の赤紫。

控えめな色合いで、色とりどりの園芸種と違って落ち着きがある。

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あきのこない風情です。

名札を見るとモチツツジ。

鳥もちのモチです。

ためしに葉に触ってみます。ついで花の基部。

なんでしょ、このベタベタ。

子供の頃、花を摘んで蜜を吸った時にベタベタしてた記憶が蘇った。

葉などに腺毛が生えていて、ネバネバした液体を出している。

ムシトリナデシコと同じです。

観察すると蜜を目当てにやってきた昆虫がネバネバに捕まってるのが見られる。

アリなどは雄しべにも雌しべにも触れないで蜜に到着してしまう。

そこで蜜泥棒を寄せ付けないためにネバネバを出してるんです。


ということは蜜にありつけるのは羽を持った蝶や蜂などですな。

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分布は紀伊半島を中心に山梨から岡山までと四国。

花の時期にすでに葉が出ているのが特徴。

日本固有種で、園芸で有名なヒラドツツジはモチツツジなどの交配種。

いわば原種です。

ヒラドツツジからはオオムラサキなど数多くの品種が作られています。


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名前に惹かれてついつい取り上げてしまいます。

カマヤマショウブ。

朝鮮半島から中国東北部原産。

アヤメみたいですが、葉が細長くて直立してます。

カマヤマは釜山の訓読みといわれています。

「釜山港へ帰れ」がはやるずっと前から「かまやま」なんて読んだことないけどな。

「プサン」じゃなくて「ふさん」といってたかな。

戦前は「かまやま」なんていってたのだろうか。

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おばちゃんたち5、6人が名札を見て「これ、ミヤコワスレじゃない。うちにあるのと葉が同じよ」

なんてワイワイいってました。

結局「ミヤマヨメナともいうのかしら」

ミヤコワスレは、これの園芸種。

お教えしようかと思いましたが、人数が多すぎる。

突っ込まれると答えに窮しそうなので黙ってました。

園内の売店で見たらミヤコワスレは花色がもっと濃い紫でした。


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あちこちでいろんなウツギが咲いてます。

これはガクウツギ。

アジサイのように装飾花が目立ちます。

色の変化が楽しめるハコネウツギも咲き出しました。

まだ花は白なので写真は撮ってません。

ピンクや赤が混じり出したら被写体にします。


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