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2015年8月31日 (月)

草ぼうぼうだけど花壇です@植物多様性センターの講演会

都心に草原(くさはら)をよみがえらせよう。草原復活に熱心な先生の講演を聴いてきました。

例に挙げたのがこの写真です。↓

Img_6032

静岡銀行の看板が見えますが東京駅の日本橋口です。

ススキやチガヤが繁って草ぼうぼう。

手入れをしないでほったらかしにしてると思いますよね。

違うんです、先生曰く。立派な花壇。

ところが、東京の草原を復活させるという先生の意図は全く理解されずに不評さくさく。

ほどなく西洋種の花を植えた普通の花壇に変わってしまいました。

仕掛けたのは東京大学大学院農学生命科学研究科の根本正之先生。

東京農大時代に、この一画を借りて野草花壇に取り組んだのでした。

「花壇というと外国の花ばかり植えてる。それでいいのか。東京の草原も分かってもらいたい」

無念の表情でした。

29日にあった多様性センターの講演会。タイトルは「東京らしい草原(くさはら)の姿とは」

まずは武蔵野の植生の変遷から現状までを説明。


Img_6037

東京らしい草原を再現してる一画でも熱弁を振るってくれました。

武蔵野はもともと照葉樹林の林だった。

草原が出現したのは人間が入ってから。

狩りのための野焼き、放牧地、焼き畑などを行った結果だ。

これが平安から鎌倉、室町時代。

江戸時代に入ると集落、薪炭林、畑、水田がつくられ草原とモザイク状に点在するようになる。

そして昭和に入ると都市化が進み、草原が消滅していく。

根本先生は江戸川のスーパー堤防の一画で「東京らしい草原」の復活にも取り組んでます。

草原ができると在来種の花が生きられるんです。

そこではキキョウやオミナエシがちゃんと育ってます。

木を中心に考えている明治神宮の森についても注文をつけていました。

芝との境目をきれいに刈っていることです。「残してくれればいろんな在来種が生きられるのに・・。神宮の担当は木のことばかりで草のことなんか考えてくれない」

面白い先生で、草原の大切さについてしっかりと教えてもらいました。

      bud    bud    bud

先生の著作。『雑草社会がつくる日本らしい自然』(築地書館)、「日本らしい自然と多様性――身近な環境から考える」 (岩波ジュニア新書)など。

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コメント

武蔵野に育った子どもの頃、遊ぶのはもっぱら、原っぱと雑木林でした。
今のように、スポーツクラブや児童公園など無く、
自然の中で子供たちが自由な発想で遊んでいました。
今、想えば危険なことも沢山していました。
すり傷や切り傷はしょっちゅうで、いわゆる「赤チン少年」でしたね。

『雑草社会がつくる日本らしい自然』興味をそそります。
武蔵小金井駅南口の駅前ロータリーは、武蔵野の草原を再現しているようです。
夏はノカンゾウやキキョウ、今は、ツルボが咲いています。

芙蓉酔人さん。

小金井の駅前ロータリーは早速見に行ってきます。在来種で花壇をつくるのは手入れが大変でしょうね。だからついつい外来種で長持ちする品種を選ぶんでしょう。

「くさはら」ですか~。

当方、路肩の雑草やら見ると、無性に草刈したくなる人間なので
空き地に草ボーボーなんて、たまりませ~~ん!です。(笑)

でも、山に行けば、そこいらへんぜ~~んぶ草ぼーぼーで
登山道の両脇に生い茂る草の中を、大喜びして歩いているんですから
まったく勝手なもんです。

その場所次第ですね~。
都会の街中に「くさはら」は似合わないのかも。
人工的なものばかりで。

以前行った「龍子記念館」では、前庭に(たしか伊豆から持ってきた)
自然の草を大切にしておられました。
熊谷守一も、自分の家の庭の草ぼーぼーの中で
日がな一日アリんこを見たりして過ごしていたのでした。
人が自然の中で生かされていることを知っていた人たちですね。

やまけいさん。東京駅近くの実験は無理がありましたね。草ぼうぼうで、これが武蔵野の自然だと言っても、普通の人はそうは感じませんよね。

ただ花壇というと外国の園芸種ばかりなのは一考する必要があると思います。
西洋花壇に慣れすぎてしまってるので、武蔵野の自然を再現するといっても難しいことがたくさんありそうです。

「龍子記念館」そうでしたっけ?覚えてません。また訪ねる機会があったらしかと見てきます。

早速アマゾンで『雑草社会がつくる日本らしい自然』と
もう一冊、根本先生の「雑草」の本を注文しました。
読んでみます。

街中の雑草は、どうしてもゴミを呼んでしまうのがいけません。
隠せばいいと思うのか、空き缶やらペットボトルやら空袋やら
もう大変です。
こつこつ掃除している人もいれば
平気でクルマからポイ捨てする人もいる。
これが人間社会なのかな…と思いつつ
時々ゴミ拾いに歩いたりしています。

そういえば、「奇跡のりんご」の木村秋則さんは
りんご園の下草を、なるべく自然に…と、草刈は年に1回くらい。
ほぼ、通年草ボーボーで土もふかふかとか。

自然と共生することを考え直す時期ですね。

根本先生の本、届くのが楽しみです。
毎回、散歩人さんのおかげで「知識のひきだし」がふえてうれしいです。
ありがとうございます。

やまけいさん。

行動がスピーディーですね。感心します。私は図書館で捜したら貸し出し禁止に指定されてたのでどう使用かと思案中。

くさはらは、実にいろんな問題をはらんでますね。ゴミのポイ捨てなんかは、そこを「自然」と認識しないで「荒れ地」ととらえてるためでしょう。

日本人の庭園や庭に対する考え方が変わらないといけないのかも。(おそらく簡単には変わりません)。石庭なんかが庭の代表だからでしょうか。

こんど、庭園美術館(目黒の自然教育園の隣)でもいって考えてこようかな。

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