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2015年7月10日 (金)

孤絶の島に特攻機が不時着・・今秋撮影開始の映画「黒島を忘れない」・その3

自費出版した夫の遺稿「黒島を忘れない」500部は、ちえみちゃんが1冊ずつ丁寧に梱包、クラウドファンディングに応じてくれた人に発送した。

クラウドファンディング立ち上げに協力してくれた仲間に製作会社素浪人の井ノ原誠プロデューサーもいた。

兄の井ノ原尊さんは映画「ペコロスの母に会いに行く」の企画者だ。

夫で監督の小林広司さんと美空ひばりや松田優作のテレビの特番で一緒に仕事をした仲間だった。

「ペコロス」も自費出版本が話題になり、映画化され2013年の日本映画ベスト1に選ばれた。

「黒島を忘れない」の映画化はいわば必然だったんだろう。


Photo_2

70年前の1945年、黒島で何があったのか。

機体の故障などで陸海軍の特攻隊員6人が相次いで不時着。

戦況が厳しさを増す中、飢えに苦しんでいた島民たちだが残りわずかな食糧を与え、大やけどを負った隊員を必死に看病した。

おおざっぱにいってしまえば島民たちと隊員との心温まる交流なんですが、広司さんの遺稿では心うち震える逸話がいくつも紹介されている。

45年4月、年が明けてから島には鹿児島からの連絡船が途絶えていた。

電気も通らずラジオも聞けない。

やけどで命が危ぶまれた柴田信也少尉(当時24歳)の看病には乙女会(しょじょかい)の娘たちがあたった。

「今夜が山」といわれた夜、娘たちは摘んできた野いちごを少尉の口に含ませた。

数粒の野いちごを食べ終えた柴田少尉の顔には精気が甦っていた。

知覧から出撃した安倍正也少尉(当時21歳)は内地に戻ることを強く希望した。

だが制空権、制海権を奪われた中、手漕ぎ船で鹿児島まで渡るなど無謀極まりない。

島民たちは協力出来ないと断わった。

21歳の青年が「オレが漕ぐ」と申し出て秘かに出航した。

青年が島に残っているのは連絡船が撃沈され、赤紙が黒島に届かなかったためだ。

     wave   wave    wave

安倍少尉が再び島に戻ることはなかった。

だがある日、飛行機の爆音が聞こえ、段ボールの箱が落とされた。

中には医師の処方箋、薬や包帯、チョコレートキャラメルなどが入っていた。

島民たちは安倍少尉が投下したと信じている。

手漕ぎ船を操った青年は、悩んでいた。自分が内地に帰還させたばかりに安倍少尉は再び出撃したに違いない。

島に残っていれば生きて終戦を迎えられたのに。

はたして良いことだったのかどうか・・・。

     clip    clip    clip

当初、撮影は6月に開始の予定だったが秋に延期になったようだ。

脚本が古田求、監督浜本正機。キャストはそのうちに明かされるでしょう。

来年の初夏ごろに公開の予定。

(写真はフェリーから見た黒島、映画宣伝会社のピー・ツーにお世話になりました)

映画化に至るまでは「その1」「その2」をご覧ください。


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コメント

終戦70周年を迎える今年、これから8/15にかけて、ドラマや特集番組が組まれるのでしょう。
20歳を待たずに繰り上げで徴兵された私の父も今年で90歳。
戦争と軍隊だけは二度とごめんだと言い続けています。
これから先も、将来のある青年達が国家の理由で死ぬことが無い世の中を護りたい。
改めて、映画やドラマを観て考えます。

映画館にはほとんど足を運ばず、平和ボケして戦後70年も真剣に受け止めずにいる私ですが、この映画が完成したら、ぜひ見に行きたい。
このブログに完成のお知らせが載るのを待っております。

芙蓉酔人さん。

なにやらきな臭くなってきてます。選挙権が18歳に引き下げられると、徴兵も18歳からになるんでしょうか。

先日、うちの父親が武蔵野三鷹ケーブルテレビの取材を受けてました。中島飛行機武蔵野工場のB29の爆撃について答えてました。

ぽちさん。関心を持っていただいてありがとう。

公開が決まったらブログに載せます。その間に何かあったら取り上げるつもりです。

芙蓉酔人さま。
お父様の仰ること、あの時代を体験されておられる方々の共通する言葉ですね。
身に沁みます。

ぽちさま。

黒島を忘れない 映画化に向けて、がむしゃらに
挑戦していきます。

多摩散歩人さんの、ブログと共に見守って
いただければ、うれしいです。

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