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2015年6月23日 (火)

二階堂ふみと口もきかなかったんだって・・映画「この国の空」荒井晴彦監督の講演

わざわざ講演会に出かけたわけではありません。

21日は出身高校の同窓会と引き続いての同期会。われわれの期が幹事なのでにぎやかしにかけつけたんです。

記念講演も同期の荒井晴彦監督がギャラなしにぶーたらいいながらも引き受けたので監督作に込めた思いを拝聴してきました。

講演前に立ち話をしたら「評論家には評判いいんだ。珍しく佐藤忠男さんも誉めてくれた」とまんざらでもない顔つきでした。

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原作が1983年に出版されると荒井監督はすぐに高井有一さんに会って映画化権をもらったんだって。

すぐに脚本化、それから30年余、日の目を見なかったが戦後70年の節目にようやく実現した。

しかも18年ぶりに監督まで務めることになった。

「戦争が終わって、良かった、と思わない女の子がいたことが新鮮だった。戦争が終わってバンザイ、じゃない映画をつくってみたかった」

そうなんです。19歳の里子(二階堂)は8月15日、ある決意を胸にします。

ラストのとっても印象的なシーンで、私もいいぞ、いいぞと主人公に声援を送りました。

ここでは書かない方がいいでしょう。新鮮な感覚で映画を見てください。

戦後生まれが教わった戦後民主主義は本当の民主主義だったのか。天皇制民主主義だったんじゃないかとの思いが根底に流れてます。


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1945年夏の西荻窪あたりが舞台です。

吉祥寺にあった映画館、井の頭会館で上映中の映画「勝利の日まで」(監督成瀬巳喜男)が塀に貼ってあります。

私も何度か行きましたね。荒井監督も行ってたので使ったようです。

今の東急デパートの向かいにあった。

これといったことは起こりません。

横浜で焼け出された叔母(富田靖子)が転げ込んできて妹の工藤夕貴と食糧を巡って一悶着を起こすくらい。

もう近所には壮年の男はいないし、子どもたちは疎開。

いるのは老人と女ばかり。

激しさを増す空襲に疎開する老夫婦を見送り、娘に来てほしくないと言われ疎開をあきらめる老人のグチもきかされる。

隣家には丙種合格で徴兵を免れた銀行員(長谷川博己)が一人で住んでいる。

妻子は疎開してるのだ。

里子は自分の家の防空壕が水びたしになったことで銀行員と話をする。

親戚の娘が結婚すると知り里子は動揺する。

「このまま女の幸せも知らないで空襲で死んでいくのだろうか」と。

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二階堂は、監督はわき毛にばかりこだわっていたと言ってるみたいです。

変態扱いです。

多分ラブシーンで手を挙げてのけぞらせたかったんです。

当時は処理なんてしてませんものね。監督のこだわりです。

そこへ行くと工藤夕貴はえらい。買い出し先の川で体を拭くときにわきを見せますもんね。

撮影前からちゃんと準備してたんです。

シミーズ姿の時も二階堂は防御万全。ニップレスを貼って臨んだ。

下着を汗で張りつかせたかった監督は霧吹きでシュッシュとやりたかったんでしょう。

そんなこんなで口もきかなかったとか。

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粗末な総菜だけど食事シーンが多い。

「材料は貧弱なんんだけどスタッフがおいしくつくっちゃう。なので役者はうまそうに食べるんで困った」

戦時下のホームドラマって、あるようでなかったな。反戦色を強く打ち出すのでもない。

淡々と東京の昭和20年夏を積み重ねていきます。

「昭和20年のホームドラマですから」って言ってましたね。

      apple    apple    apple

二階堂が庭でつくったトマトを長谷川に持って行く。

窓越しに渡したトマトが転がる。

荒井監督は「緋牡丹博徒 お竜参上」の名シーンをやりたかったんでしょう。

雪の浅草・今戸橋。藤純子が菅原文太にミカンを手渡す。

ころころと雪に跡をつけて黄色いミカンが転がる。

残念ながらトマトはどんと落ちて転がらない。何度もテストしたけどあきらめたんでしょうなあ。

8月8日からテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋などで公開。


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