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2015年3月21日 (土)

ヘレン・ケラーに勇気と希望を与えた塙保己一の史料館@地下鉄の地上を歩く会・日比谷線の2回目その2

渋谷氷川神社のすぐ近くにあるのが塙保己一(はなわ・ほきいち)史料館(渋谷区東2−9−1)。

郡書類従を編纂した盲目の国学者。学校で習いました。

でも史料館の存在なんて思っても見なかった。誰が知ってたんでしょう。

恐るべし友人の力。

Img_2759_2

塙先生の像が出迎えてくれます。

名前は知っていても「郡書類従」は全666冊。

膨大すぎてイメージ出来ない。

なので正直、あんまり期待してなかったんですよ。

それがですよ。館長さんのお話を伺って身を乗り出してしまいました。

日曜(15日)で休館日なんですが、開けていただいてお話まで幹事さんが交渉してくれたんです。

頭が下がります。


Img_2769

昭和2年(1927)に建てられた史料館。

ヘレン・ケラーが昭和12年に来日して真っ先に訪れたのがここなんです。

「わたしは母から、塙先生をお手本にしなさいといわれて育ちました。きょう塙先生の御像に触れることができたことは、日本に来て最も有意義なことと思います」

どうして江戸時代の学者のことを知っていたのでしょうか。

家庭教師のサリバン先生を紹介、保己一のことを両親に話したのが電話を発明したグラハム・ベル。

ベルは祖父の代から唖者教育に力を注いでいた。

ベルのもとで学び、保己一について話した日本人留学生がいたのです。

信州高遠藩の伊沢修二という青年でした。

明治教育界の先駆者で官製唱歌の「小学唱歌集」を完成させた人です。

Img_2765

館内には郡書類従が版木で残されてます。

国の重要文化財です。

1万7242枚、桜の木に彫ってあります。

収集したり筆写した本をすべて版木にした。

こうすればいつでも刷って本にできます。

何十年もかかった。保己一の死後、40年で完成とか。

基本的に20字で20行。

これが元になって400字詰めの原稿用紙が今も使われているという。

「へぇ」です。

中国では梓の木に彫ったので出版を上梓という。

この版木、なんと現役なんです。

実際に刷ってほしいとの注文があれば受け付けてくれるんです。

研究者が利用しているようです。

すごいことです。

保己一の偉業が今も役に立ってるんです。


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コメント

すごい話ですね。

繋がる、繋がる。
人から人へ…の「思いのリレー」の素晴らしさを感じます。

そして「桜の版木」!これもすごい。
よく彫ったものです。気が遠くなります。
しかも、今でも刷れるって、驚きです。

京都の唐紙屋(唐長さん)の版木も現役でした。
日本の工芸には、紙も木もなくてはならないものですね。
石や金属にはないあたたかみがあります。

「印刷博物館」で見た「活版」も印刷の歴史を大きく変えたものですが
やはり、日本には「木の版」が似合うように思います。

デジタル化が著しい昨今で、
データから直接印刷製本できる便利な世の中になりましたが、
手仕事の印刷も残してほしいですね。
「豆本」などを作っている人も、こんな思いなのでは。

散歩人さんのお話を聞いていると、どんどん話題が拡がって、
毎日「へぇ~~~!」の連続です。

400字詰めの原稿用紙って、20×20はコクヨが体裁を作ったと思っていました。その元が「版木」とは知らなかった~!
今では作家さんも、パソコン入力しながら改行を考えたり、
余白の工夫をしたり、…。
活字を拾う職人がやっていたことを自分でできるようになりました。
古いものも、新しいものも共存しているって、いい時代ですね。
大切にしたいです。

やまけいさん。私も版木が現役なので驚きました。史料館には「枕草子」の冒頭部分が刷り出してあり購入出来ます。確か300円。何人かが記念に買い求めてました。

でも版木は大変です。1字間違えたら全部彫り直し。緻密で根気のいる仕事です。

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