正体判明!ナメクジじゃなかったカンアオイの花粉媒介者@植物多様性センター
なんでも人の話は聞いてみるもんです。またひとつ蒙を啓かれました。
ホシはナメクジじゃなかったんです。カタツムリやヤスデでもない。
長いことカンアオイの花粉は誰が運んでいるのか謎でした。
花は地味だし、地面に這いつくばっている。
蜂や蝶は見つけられないでしょう。
なのでナメクジ、カタツムリ、ヤスデムカデなど地を這う生き物だ第一候補だった。
どこかでそんなふうに教わった覚えもあります。
最近、ようやく判明しました。
(といっても何年前の最近なんでしょう。ワシャ知らん)。
研究結果が発表されたんです。それによると真犯人はキノコバエ。
卵を産みつけるために花の中に潜り込んで花粉を運んでる。
カンアオイも腐ったような匂いを出してキノコバエをおびき寄せてます。
しかも花の中の白い網目模様が分かりますか。これでキノコに擬態してるようなんです。
卵から孵ったキノコバエの幼虫は餌がないので死んでしまいます。
土日祝に行われているガイドウォークで教わりました。ありがとさん。
こっちはさわやかな香りです。
サルココッカが咲いてます。
名前はギリシャ語の「肉質の果実」とか。
原産は中国〜東南アジア。
神代植物公園じゃニオイカントウを撮ってるおじさんがいました。
珍しいので声をかけると「十年もずっと撮ってるんだ」
同類が近寄ったのでおじさんはうれしそう。
柵のそばでも咲き出したのでそっと顔を近づける。
すっとする香りで清涼感がよぎります。
よく見ると五弁の花がぎっしり。おじさんが通うのも分かるような気がします。
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コメント
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8日に多様性センターでガイドツアーの方々と擦れ違ったので、散歩人さんがいらっしゃるかもと思ってしまいました(笑)
植物は子孫繁栄のために涙ぐましい努力をしていますね、
匂いや擬態で虫を呼び寄せる!
もっと簡単に受粉できる進化の道を選ばなかったのは、増えすぎても困るからなの?
投稿: 通りすがりのおばちゃん | 2015年2月 9日 (月) 11時58分
通りすがりのおばちゃん。
8日は多様性には行きませんでした。「多様性」をご覧になっての「作った自然の見本市」とのブログの表現に感心しました。ちっとも多様性じゃないのをズバリとあらわしてる。
受粉ですが、いっぱい受粉して芽が出ても成長するのはごくわずかなんでしょう。
魚の卵だって、あんなに産んでも孵って育つのは数パーセント。
投稿: 多摩散歩人 | 2015年2月 9日 (月) 15時47分