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2014年12月31日 (水)

おいたわし・富士山から引きずり下ろされた観音様の数奇な旅@柴又散歩の3

帝釈天にも下山仏が安置されてると教わったのは、富士宮・大頂寺を訪れたときでした。

やはり下山仏の大日如来にお目にかかりにいったんです。

何かの縁とすぐに柴又散歩を計画して題経寺詣で。

Img_1231_3

ガイドのおじさんが「とても珍しい物があるんですよ」

案内してくれたのが下山仏。

「これを見にきたんですよ」

そんなグループもいるのかとおじさんの説明にも力が入る。

向かって左は観音様。

富士山の東賽の河原に納められたもののようです。

室町時代の明応2年(1493)に尾張の吉左衛門が奉納と「甲斐国志」に記述がある。

背面の銘文と記録が一致するので間違いなさそうだ。

ただ納めたのは十一面観音。これは十一面ではありません。

どうしてこんなことになったのか。

復元にあたって他の仏像の顔をつけたのかも。


Img_1232

背中には擦り傷があるのが、はっきり見て取れます。

題経寺で見つかった時は両腕が失われていたようだ。

廃仏毀釈で破壊されたのを村山(富士宮市村山)の人々が麓まで運んだ。

破壊前にこっそり下山させた仏様もある。

一時は、下山仏は村山の興法寺大日堂に詰め込まれていた。

誰がどうやって東京まで運んだのかは不明だ。

富士宮近くの港から船に乗せ、行徳辺りから江戸川をさかのぼったのか。

この観音像、数年前に富士山に約140年ぶりに里帰りしたことがある。

富士吉田の歴史民俗博物館の企画展で下山仏約20体が各地から集められた。

ガイドのおじさんも足を運んだという。熱心な人です。

向かって右は大日如来。江戸初期の作のようです。

題経寺は日蓮宗。

普通は真言宗の仏を置くなんてあり得ません。

なにしろ「真言亡国、禅天魔、念仏無間、律国賊」と排他的ですから。

ですが題経寺は寛容なんでしょう。

石畳の参道もつけ、花も供えられてます。

     fuji   wave   fuji

修験が盛んだった白山麓にも下山仏が残されてます。

石川県令(知事)の命令で廃仏毀釈が強行されたのは富士山と一緒。

山麓18カ村の総代が願い出て、下山させられたんだって。

こちらは「白山下山仏」として牛首(白峰)林西寺と尾添村に預けられた。

    sun   sun    sun

大みそかです。天気もいいので午後は深大寺にお参りに行こうかな。

大みそかの神社仏閣って好きです。

きれいに掃き清められて人も少ないので、すがすがしくお参りが出来ます。

みなさま、良いお年を。

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