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2014年12月 1日 (月)

ようやく会えた「縄文のビーナス」と「縄文の女神」@日本国宝展・東京国立博物館

初顔合わせです。国宝に指定された土偶5体がそろうんだから見逃す手はない。

雨の中70分待ちの行列もものともせずにビーナスと女神に会ってきました。

Img_0835

この秋に「縄文王国」の長野県茅野市に行こうかなとぼんやり考えてたんです。

尖石(とがりいし)縄文考古館のHPをのぞいたら東京に出張するので留守のお知らせ。

なら出張先で会いましょう。

「縄文のビーナス」はもっとも古い国宝です。

縄文時代中期の前3000〜2000年につくられたんですから。

突き出たお腹、どっしりしたお尻。

でもおっぱいは小さい。このバランスも絶妙。

大きなお尻をどっしりと支える太い脚。

いいですねえ素朴な豊かさ。

切れ長の目と小さくあいた口。とっても愛らしい。

耳にはピアスの穴がありますよ。

頭は帽子をかぶってるんでしょうか。それとも髪型。

腕はつけているが手は省略。

この思い切りのよさが全体のバランスを絶妙にしてる。


雑念ばかりの現代人にはとても考え出せない造形でしょう。

Img_0841

こちらは山形県舟形町西野前遺跡出土の「縄文の女神」(山形県立博物館)。

ビーナスと女神に同時に会えるなんてなんて幸せなんでしょう。

ことし(2014)国宝に指定されたばかり。

女神も妊婦です。全長34㌢。

お腹が突き出て出っ尻。

なんといっても8頭身美人ですよ。

パンタロン風の脚部がよく似合ってます。

同時期の「ビーナス」は5頭身もないのに、どうしてこんなにすらりとした全身を思いついたんでしょう。

日本で8頭身美人が流行語になったのは伊東絹子がミスユニバースに出場した1953年(昭和28)。

つい半世紀前に理想のプロポーションと騒がれたのに縄文人はすでに理想を思いついていた。

すごいです。

「人の姿を究極まで象徴化しつつ、高い様式美を誇る姿は、学術的にも造形的にも日本を代表する土偶です」(同館HP)

顔なんてつくらずに、思いっきり省略。角張った肩からW字に乳房が張り出してる。

とてもこんなふうにはつくれません。

お見事!縄文人の美意識も相当なもんです。


Img_0838

ビーナスと同じ尖石縄文考古館にある「仮面の女神」。

逆三角形の仮面がかっこいい。

ビーナスよりも新しく前2000〜1000年の縄文後期のもの。

へそが真ん中にあってふくらんでるので、こても妊婦でしょうか。

女性器もつくってます。

仮面土偶としては国内最大級の34㌢。

こちらもことし国宝に指定されたばかり。

国宝土偶はビーナス、女神、仮面と八戸市の合掌土偶、函館市の中空土偶の5体。

そのうち2体が茅野市。国宝が2つもあるなんてすごい。

    sun   sun   sun

どうして八ヶ岳山麓や山形に縄文文化が花開いたんでしょう。

縄文前期(約6000年前)は温暖期だったが、後期から晩期は小寒冷期。

この気温変化が内陸部の中央高地に緩やかな植生の変化をもたらした。

縄文中期の八ヶ岳山麓は雑木林が繁茂するようになった。

この結果、食用となるクリ、ナラ、クルミなどの落葉樹の林になった。

人口も増えて「縄文王国」が形成されていったのです。

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コメント

「縄文のビーナス」と呼ばれる土偶は本当に愛らしいものですね。
信仰の対象として仏像の様に祭壇に置いて礼拝していたのではなく、
赤子の様に大切に抱いていたような気がします。
縄文人の素朴な願いがこもっているように感じました。

八ヶ岳の「尖石縄文考古館」は思ったより立派で、何より周辺の風景が
とても良いところなので、また来年の良い季節に行かれるといいですよ。

芙蓉酔人さん。

尖石にいらしたことがあるんですか。ビーナスは都内で見るのとまた違った趣があるでしょうね。

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