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2014年8月 5日 (火)

建物はなく拝むのは富士山そのもの・山宮浅間神社@富士宮市

山宮ですから里宮に遷る前のより古い姿です。

里宮は富士宮市街の富士山本宮浅間大社。駿河国の一の宮。

こちらは後ほど訪ねます。

山宮浅間神社には神殿も拝殿もありません。瑞垣に囲まれた遥拝所があるだけ。

Dsc06881

鳥居をくぐって境内に入っても誰もいません。

土曜日(2日)なのにね。

ひまそうなアルバイト君にアンケート記入を求められました。

観光協会が参拝者の動機などを調べているようです。

「少ないですね。一日に50人くらい」

世界文化遺産になってもそんなもんです。

50段あまりの階段をのぼった小高いところが遥拝所です。

Dsc06889

ドキドキというかワクワクします。

古代の信仰形態を体験できるんですから。

神殿も拝殿もありません。

瑞垣の囲まれた南北約15㍍、東西7.6㍍の区域が遥拝所。

富士山を拝む方向に祭壇が位置し、その後ろに大宮司席、公文・案主席などがある。

遥拝所の周辺は約45メートル四方の石塁によって区切られている。

まさに磐境(いわさか)、神社の古い形です。

神様がここに降りてきます。磐座(いわくら)であり神籬(ひもろぎ)。

神は祭りのたびに降臨され祭りが終わると帰っていきました。

奈良の大神(おおみわ)神社なども三輪山が神体です。

鍵がかかっていて中には入れません。

2011年3月15日、東日本大地震の4日後に起きた静岡県東部地震で積み石が崩れてしまったのだ。

Dsc06888_2

遥拝所の後ろに回って土塁手前から拝みましょう。

あいにく富士山は雲の中。

心に思い描きながら手を合わせましょう。

そういえば富士宮駅前の観光案内所で最寄りまでの路線バスの時刻を確認したら、こんな答えでした。

「何もありませんよ」

駅近くの神田宮の場所を尋ねても

「小さな神社ですよ」

何もないのが魅力なのにねえ。

神田宮は浅間大社のお田植え祭を行う重要な場所。

大きな建物や広い敷地がなくても意味深いところはたくさんある。

こんな人たちが観光課の所属なんでしょうか。


Dsc06884

遥拝所から見た富士山の写真が掲げられてました。

上の写真とほぼ同じところからです。

(実際に見た方は「嘘っぽい」と首をかしげたようです。

かなりズームしてるみたいです。その方からの写真を下に掲載します。

こちらの方が見た目に近い。こちらは、ややズームかな)


Unnamed


いにしえ人が富士山を神として拝んだ気持ちがよくわかります。

2年前に鎮座1900年が祝われたようです。

ヤマトタケルの東国征伐にちなんだ年代。

府中の大国魂神社も同じ年に1900年祭を行っていた。

実際には天応元年(781)の富士山噴火ごろのことだろう。

この頃に富士信仰が水から火山への恐れに変化して浅間信仰へと転換していくからだ。


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コメント

富士山信仰にこのような古代祭祀の遺跡が残っているんですか。
すごい! 流石は散歩人さん。
私も日本の古代信仰に興味があって、ライフワーク?の諏訪神社を始めに、
出雲、三輪、吉備、伊勢と神話に関係する神社を訪ねています。
最近は、市井の民俗学者、吉野裕子氏の著作に共感し、
主に飛鳥時代に起きた、日本の古代信仰の大変革について読んでいます。
山を御神体として遙拝していた場所も、現在はほとんどが立派な拝殿が
建てられ、古代信仰の形態を残しているところは珍しいのでは。
鉾立石と鉾の合体によって神が降臨するのでしょう。
機会をみて行ってみます。

芙蓉酔人さん、よくご存知ですね。

参道の真ん中に鉾立石が鎮座してました。
帰りに寄った浅間大社にも。

山宮に降りてこられた神様を里宮までお連れします。

ただ山宮へは交通の便が悪い。私は路線バスで万野団地まで行き、そこから20分ほど歩きました。土日の午前中には強力君という観光バスが運行してます。

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