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2013年5月28日 (火)

池袋モンパルナスに夜がきた@地下鉄の地上を歩く会・有楽町線の3回目

池袋モンパルナスに夜が来た


学生、無頼漢、芸術家が街に出るーー(「池袋風景」小熊秀雄)

ざわざわ、わくわくする詩です。

夕闇が迫ると芸術家たちは麦畑や大根畑に囲まれたアトリエ村から徒歩20分くらいの池袋に出動する。

彼らは酔って芸術論や政治論に口角泡を飛ばして、また飲んで・・。

小熊が1938年、「サンデー毎日」にエッセイ「池袋モンパルナス」を書いたことから名称が広まったという。

埼玉県の和光市駅からスタートした有楽町線編。

3回目の今回は小竹向原駅から。

Dsc09701

粟島神社などに寄って目指すは熊谷守一美術館。

池袋駅周辺の椎名町、千早町、長崎などには大正末期から芸術家向けの借家が造られた。

すずめが丘アトリエ村、さくらが丘パルテノン、つつじが丘など、いくつかのアトリエ村がつくられ総称して池袋モンパルナス。

熊谷は、その中心にいて、1932年から77年、97歳で亡くなるまでここに住んだ。

美術館は次女の榧(かや)さんが1985年に設立、2007年からは豊島区立となった。

ちょうど「28周年記念展」の開催中。

晩年の熊谷は縁側に座って、日がな虫や猫、鳥、花などを眺めていたという。

人呼んで仙人。

Dsc09706

外壁の蟻の絵を眺めていたら小さい女の子が通りかかった。

しばらく蟻さんに触り、お父さんに抱えてもらって一番上の蟻さんんをなでていた。

入り口ドアの取っ手も熊谷の作品。

これは「夕映」。

同じように同心円で描いた作品に「夕暮れ」があります。

有名らしい。

「最晩年『朝のはぢまり』『夕暮れ』のように同心円を重ねた絵は一見抽象画ふうだが、具象画をつきつめて行ったものと思う」

榧さんがパンフレットに書いてます。


Dsc09715

アトリエ村の模型です。

北側には大きな窓と天窓があります。

部屋の3分の2弱がアトリエで15畳ほど。

あとは4畳半の和室と小さな台所、トイレがあるだけ。

駅近くの豊島区立郷土資料館に展示してあります。

アトリエ村があったころのここらは田園地帯だった。

熊谷美術館の隣の家も昔は農家で一帯の地主だと言う。

熊谷家の大家さん。

隣家に自転車を停めたご婦人は、晩年の熊谷をよく見かけたという。

「とてもいいおじいちゃん。よく縁側に座られてましたね。奥様は半歩下がって座ってらっしゃいました」

隣家の方と記念展に招待されて、一緒に訪れるんだという。

記念展には書も展示してあった。

97歳の書が「花よりだんご」

なんか無心に生きてるようで好きです。

文化勲章を辞退するなど欲のなかった人だった。

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コメント

「池袋モンパルナス」言葉の響きもよし。古きよき時代という感じのところですね。
こちらのブログのおかげで、花や木や街の面白さに気づかされます。
早速「熊谷仙人」の本も楽天で注文してしまいました。
美術館へも、今度上京したらぜひ訪れたいと思います。
いつも面白いお話を、ありがとうございます。「知る楽しさ」を毎回味わっています。

高校3年間を池袋で過ごしましたが、このような土地柄だとはまるで知りませんでした。
当時はどのように描いていけば良いのか分らずに、デッサンを繰り返すばかり。当時の自分に言葉をかけられるのなら、「もっと悩めは大丈夫」と伝えたいです。

やまけいさん。
すごい!即決で仙人の本を買われたんですね。

若いころの写真もあったんですが、かなりの美青年です。

池袋モンパルナスは、散歩コースがあるようです。豊島区のホームページをのぞいてみてください。


通りすがりのおばちゃん。
ドアの引き手の「夕映」面白いでしょ。
これは色がついてるからまだ分かる。「夕暮れ」は円が3つでモノトーン。
考え込んでしまいました。

三歳まで千川の隣町、板橋区大谷口の社宅で過ごしました。

池袋の駅前広場にトロリーバスが走っていた頃です。

学生時代は授業をサボって「文芸坐」に通いました。

当時のコーヒー一杯の値段で名画が2本見れました。

やっぱり映画はDVDでなく映画館のスクリーンがいいですね。

話がそれてしまいましたね。confident

芙蓉酔人さん。
池袋はあまりなじみがないです。
名画座はたいてい新宿か渋谷でした。
でも文芸坐のオールナイトはよく通いました。
最初は「人間の条件」でしたっけ。それから鈴木清順特集などがあって、任侠映画5本になっていたような記憶が・・。

かつて、西武池袋線沿線に住んでいて、時々伺いました
榧さんによくお会いしましたよ
一回のカフェコーナーで軽いランチを頂いたのですが
今はどうでしょう

好きな画家でした

terumin さんこんにちは。
近所の方の話では、榧さんは今でも美術館に通ってらっしゃるそうです。
鎌倉からボルボを運転して。
80歳を越えてすごいです。まさにスーパーおばあちゃん。

カフェのコーヒーがおいしかったと飲んだ人たちが言ってました。

すごい!
鎌倉からボルボを運転して?!!!
80過ぎてもスーパーレディ。まさに仙人の娘は「仙女」ですね。
お話聞いてるだけでむくむく力が湧いてきます。
還暦前でため息ついてる場合じゃないですね。
人生まだまだこれからだ!…と実感。
いつか仙女サマにお目にかかりたい。またひとつ夢ができました。
散歩人さん、ありがとう。
若いころ男前だった仙人にはもう会えない。生きてる今を大事にしなくちゃ。

やまけいさん。
榧さんはヒマラヤに行ったり、アルプスをスキーで滑降したり。
やまけいさんが訪ねたときにいらっしゃるといいですね。

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