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2013年3月19日 (火)

「あっ!乙女咲き」おねえさんが声をあげました@植物多様性センター(神代植物公園)

センターのおねえさんが林の中で落ち葉をかき分けて何かを捜してます。

さっきスミレの見分け方を教わったばかり。

なにをしてるのかな。

目で追います。

Dsc07969


「あっ!乙女咲き」

珍しいものを見つけたのか、喜びの声をあげました。

「何ですか?」

「このアオイスミレは距が紫色で花が白。

全部白いのはシロバナというけど、これは乙女咲き」

素敵なネーミング。いい響き。

でも、なにが乙女なんだろうか?

白に紫のアクセントが乙女チックなのか。

調べてみると箱根の乙女峠で発見されたのでオトメスミレ。

命名者は牧野富太郎博士。

なーんだ、若い女の子のことじゃないんだ。

ちょっとがっかり。

でも、牧野博士が見つけたのはタチツボスミレだった。

アオイスミレにも言うんだろうか。

おねえさんはアオイだから慎重に「乙女咲き」と言ったんだ。

乙女峠の由来については末尾に掲げます。

Dsc07976

ツボスミレ(ニョイスミレ)。

ツボは坪で庭のこと。

ニョイは如意。

仏具の如意に似てるから。

孫悟空の如意棒もそんな形なのかな。

違いそうだな。

如意は孫の手みたいな形で、如意棒は伸縮自在の棒。

これは咲いたばかりで、もっと茎が立ち上がる。

タチツボスミレの花は紫。


Dsc07961_3

脈絡なくキュウリグサ。

ようやく見つけました。

どこにでもあるそうですが捜すと見つからない。

葉を揉むとキュウリの匂いがするらしい。

小さいけど、このシンプルさがいいね。

ロゼット状に葉を広げて冬を越すというから葉も覚えておこう。

古い帰化植物です。

    fuji   fuji   fuji

《乙女峠》箱根町と御殿場市の境にある峠。

富士山と御殿場の夜景を一望できる有名な写真スポット。

「まことに、どういふ言葉を用ゐてこのおほらかに高く、清らかに美しく、天地にたゞ獨り寂しく聳えて四方の山河を統(す)ぶるに似た偉大な山嶽を讚めたゝふることが出來るであらう」

と、若山牧水はここからの富士を讃えている。

さて、名前の由来は、こんな話です。

箱根の仙石原に「とめ」という若い女がいた。

父親の病気回復を願って、峠を越えて御殿場の地蔵堂に百か日の願をかけていた。

しかし満願の日、娘は父親の代わりに雪に埋もれて死んでしまったという。

別の説は、江戸時代に関所が置かれたので「御留め」。

どっちにせよ「乙女」ではないが、美しく昇華したんでしょう。

それでよし。


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野の草や木」カテゴリの記事

コメント

「乙女咲き」から話はふくらんで…、いつもながらの博識にわくわくしながら読んでいます。ありがとうございます。
学生のころ、話が脱線(!)する先生が好きでした。どんどん広がっていく話の中にひきこまれて時間を忘れました。国語や歴史の先生が多かったかな…。あれから半世紀近く(約40年!)たち、もうあちらに旅立たれた先生もいらっしゃるでしょう。「知る」ことの面白さを教えていただきました。好奇心こそ、生きていく楽しみですね。
すみれが大好きなので、このところ写真に見とれています。葉っぱまでかわいいです。四国を歩いた(お遍路)道すがら、あちこちに咲いていたすみれ。心が和みました。牧野博士の植物園を思い出しました。

「とめ」という名の娘、関所が置かれて「御留め」。
それらが昇華して「おとめすみれ」、
花の名前もいろいろに変遷しますが、昇華するなんて
素敵ですね。
いいお話でした~lovely

アオイスミレの乙女咲き、距が紫色で花が白、
見つけられるでしょうか?

やまけいさん。これからも面白い脱線をするように頑張りますのでよろしく。
お遍路をされて牧野博士の植物園にも行かれたんですか。ゆっくり時間がとれたら行きたいな。

スミレの見分け方が去年より少しは進歩したかな。とはいえまだまだです。

かたつむりさん。
乙女咲きって、イメージがふくらむ言葉ですよね。

牧野博士も単に地名だけではなくて、花の姿に乙女を見たんだと思います。
いまや乙女なんて死語に近いから余計に思い入れてしまいます。

はじめておじゃまします。

私は昨日まさしく神代植物公園周辺を彷徨っていたのですが
乙女咲きのアオイスミレには気がつきませんでした。
くやしいな〜。
昨年はじめてその名も乙女峠(山梨市牧丘町)でオトメスミレにお目にかかりその可憐さに魅了されました。
私のスミレ巡礼は去年始まったばかりなのですが
奥の深さにクラクラしそうです。
他にも乙女咲きするスミレあるのかしら?
探してみたいですね〜。

アップルさん、コメントありがとう。
乙女咲きは植物多様性センターの青菅の小径で見られます。
事務所に向かって右手前の林の中です。

スミレは奥が深いので、わたしなんかまだまだ幼稚園です。
気長に覚えていこうと思ってます。

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