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2012年1月28日 (土)

地名考・「塩尻」は「富士山」なのだ

長野県に塩尻がある。中央本線だと諏訪と松本の間。

三浦綾子の「塩尻峠」で名前を覚えたんだろうか。

塩も作れないのに、どうして塩が地名になってるのか、少し不思議でした。

昔は日本海から塩売りがやってきたが、ちょうどこのへんで売り切れになったので塩尻と呼ばれるようになったという。

なるほど・・。

ここから富士が見えるのは、つい最近知りました。

毎日聴いてるNHKラジオ「ラジオビタミン」のコーナー「お天気あっちこっち」でリスナーから諏訪湖からの富士が紹介されHPに写真が出てました。

その先の塩尻峠からも富士が見えるんです。

びっくりしました。

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歌川広重が「富士三十六景」で描いてます。

地図を見ると南南東に富士があり、山脈にさえぎられてない。

塩尻峠の標高は約1000㍍なので富士が望めるんだ。

fuji ここまでで納得してたんですが、面白い事実にあたりました。

「平安朝時代には、富士山の形を『塩尻』と言っている」(「江戸の坂 東京の坂(全)」横関栄一、ちくま学芸文庫)

どうして?

塩田で塩分濃度を濃くした砂を集めて盛り上げたものを塩尻というんだそうだ。

さらに濃い海水をかけると、真っ白い砂が積もって、まるで富士山の頂上に雪が積もっているように見える。

sign01 そうか。

富士山が見えるんで「塩尻峠」と呼ぶようになったんだ。

「時しらぬ やまはふじのね いつとてか かのこまだらに 雪のふるらん」と歌を掲げて「伊勢物語」が、こう説明してます。

「その山は、ここにたとえば、ひえのやまを はたちばかり かさねあげたらんほどして、なりはしおじりのようになん有ける」。

富士山のなりは塩尻のようだと言っている。

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岩波古語辞典は「しほじり」を「塩田で砂を円く高く塚のように積み上げたもの」として、やはり伊勢物語を引用してます。

どうでしょうか?この説は。

売り切れなんて切ない話じゃなくて、富士が見える感動の方が大きいんじゃないでしょうか。

付け足すと、「尻」は後ろの意味じゃなくて、「しろしめす」の「しり」。

つまり「統治する、支配する」ではないだろうか。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

「塩尻」、そうなんですかぁ、勉強になりました。
平安時代は頂上から時には噴煙も上がっていたのですよね。地球規模から言えばつい最近までということですね。

フジコちゃん。

赤坂氷川神社前の南部坂や本郷菊坂のことを知りたくて「江戸の坂 東京の坂」を読んでいたら偶然、塩尻のことが書いてあって、目からウロコの思いがしました。

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