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2011年8月22日 (月)

初めはキキョウ、次にムクゲが朝顔だった

山上憶良が「萩の花 尾花葛花 瞿麦(なでしこ)の花 をみなへし また藤袴 朝貌が花」と、数え上げた秋の七草。

この中の朝顔はキキョウということになってるようです。ムクゲ説もあります。一般的には万葉集のころの「朝顔」はキキョウで、その後、指す花が変わったんだそうです。

Cimg0780

(写真は昨年9月に写した神代植物公園のムクゲ。いろんな種類が植わってます。ワンブロックがムクゲ園になっているので楽しめます)

小学館の「古語例解辞典」は「上代から平安初・中期までは、今のキキョウ、またはムクゲをいうなど、諸説ある」となっている。

朝顔がいまのアサガオの呼び名になったのは平安後期からということが分かります。

それで万葉集のころはキキョウだったんだ。

じゃどうして変わったの?

よくあることさ、で半分納得してましたが、きれいに分かりました。

やっぱり大野晋先生です。私は、バッシングの嵐が吹き荒れた大野先生の日本語タミル語(ドラビダ語)起源説にいまだに魅力を覚えてます。

「岩波古語辞典」を引いてみました。詳しいですよ。


Cimg0781

「③草木の名。古くは何の花であったか諸説がある」とした上で説明していく。

㋑今のキキョウ。略。

㋺今のムクゲ。輸入植物で美しかったので、それ以前にキキョウにつけられていた「あさがほ」の名を奪ったという。花は朝開いて夕方しぼむ。略。

㋩今のアサガオ。平安時代に中国から渡来した。もとの名は牽牛子(けにごし)。その実を薬用にした。ムクゲより一層美しかったので、「あさがほ」の名を奪った。種類の色や大きな花の鑑賞が盛んになったのは江戸時代以後。略。

すっきりしました。源氏や枕草子の頃にはもう今のアサガオです。

つけ加えると、アサガオの種は牛のように高価だったので牽牛子となったというのは後世の附会でしょう。

牽牛、彦星が天の川に輝く頃に咲くからと素直にとった方がいいでしょう。

カオは、顔ではなくて容。美しいの意。「朝」がどこまでの時間をさすかは難しい。

今のアサガオが、今の朝にぴったりなので定着したんだろう。


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