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2011年5月31日 (火)

愉快、愉快「五箇条のご誓文」庶民の解釈は性の解放

有名なあれ、「万機公論ニ決スヘシ」です。堅い話はパスーと即断しないでください。じゃなくてとってもやわらかい逸話なんです。一瞬だけご辛抱を。それを過ぎれば、ニヤッとすること請け合いです。

慶応4年3月 (元年ですが、まだ明治にはなってません、1868) に明治天皇が公卿や諸侯などに示した明治政府の基本方針ですね。

第3条がこれ。「…おのおのその志を遂げ、人心をして倦まざらしめん事を要す」。それぞれの意志がとげられるようにし、人々がやる気を失うようなことがないようにすべきである。

みんなが夢を叶えようと一生懸命に努力すればいい世の中になります。

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「土佐源氏」をきちんと読もうと、ひさしぶりに宮本常一さんの「忘れられた日本人」(岩波文庫)を引っ張りだしてきました。奥付を見ると「1990年 第16刷」なので、読むのは20年ぶりなのかな。

ここからがきょうの本題。

大阪・南河内の山の中の人々は、「おのおのその志を遂げ」を自分なりに解釈して、それっと行動した。

「方々のカカヌスミにいったのも、それから間もない頃であった」。カカヌスミですよ。すごい飛躍。

この地方には4月22日の「太子の会式」には、男女ともに誰と寝てもよかった。その「一夜ぼぼ」にはたくさんの人が出かけた。

かつては各地にこんな風習があった。

府中のくらやみ祭もそうですね。司馬遼太郎「燃えよ剣」の主人公土方歳三も、この祭りで宮司の娘と知り合う。宮司の猿渡家は今も大国魂神社の東側にあります。

古くは筑波山の「かがい」。性の解放というより近親婚を避ける意味合いが強かったんでしょう。

これまでは一夜だけだったが、村人たちのたがが外れた。天子さまのお許しを得たというのでカカヌスミは大流行り。

「いつでも誰とでもねてよいというので、昼間でも家の中でも山の中でもすきな女とねることがはやった。

それまで、結婚していない男女なら、よばいにいくことはあったが、亭主のある女とねることはなかった。

そういう制限もなくなった。

みなええ世の中じゃといってあそんでいたら、今度はそういうことはしてはならんと、警察がやかましく言うようになった」。

同書の「世間師⑵」より。

庶民なりに明治維新に高揚したんでしょう。何となく分かるな。

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コメント

太子会式は4月10.11.12日の三日間開かれます。これらの内の一夜で良かったのです。戦後のことですが、村の年寄りから「ワシのカカアはこの時引っ掛けた」と聞いたことがあります。

松井さま、コメントありがとうございます。

今でも出会いの場になっているのでしょうか。

おおらかさが失われていることも結婚しない男女が増えている一因かも。

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