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2011年2月 3日 (木)

売れ筋はおむつ、ローソク、香典袋「田舎のコンビニ」

時はゆるやかに進んで行くが、確実に変化は訪れる。厳しさは音もしないが、気づいたときには現実となっている。

ここは奥能登、石川県の穴水町にある雪深い限界集落だ。

一軒のコンビニがある。「やぶこし商店」にはお年寄りが集まってくる。店主の薮越美和子さんに向かって「高いものを買わされる」、「私は買わない」、「そんなことない」ーーなどと軽口をたたきながら笑いあっている。

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金沢テレビ制作のドキュメント「田舎のコンビニ」。日本放送文化大賞の準グランプリを獲得したので30日午前に日本テレビで放送された。

「やぶこし商店」を4年間にわたって追った。町には大型スーパーができて客はそちらに流れたが、お年寄りはここをよりどころにしている。

交通手段を持たないお年寄りのために美和子さんは車を運転して病院へ送り迎えする。途中、農協による人もいる。

そう、人間も配達するコンビニなのだ。

スーパーに比べれば値段は高い。売れ筋はおむつ、ローソク、香典袋。収支はなんとかやって行ける程度。送迎や宅配を経費に入れたら赤字だろう。

カーテンを買いたい人には、「こっちの方が安いから」と店の品でなく通販で取り寄せてやる。もちろん取り付けも手伝う。

美和子さんを「神様や」というお年寄りもいる。感謝しながら集うお年寄りだが、1人ずつ欠けてゆく。

2つの集落の人口は782人だったが4年間で115人が減った。

これは過疎の現実。美和子さんの奉仕がお年寄りを支えているが、もうバランスは保てていないのかもしれない。

やぶこし商店もいつまで続けられるのか。

過疎の村だけのことではない。都会だって買い物弱者のお年寄りは多い。わが家だって、毎日の買い物はできない。通院帰りに軽いものを買ってくるだけだ。

美和子さんはごく自然にお年寄りに接し、番組は深刻さを強調しないで淡々と過疎の集落を見つめて行く。だから余計にしみる。

あと10年もしないで、こうした限界集落の多くは日本から姿を消してしまうと考えられている。

全国各地に美和子さんはいないし、いたとしても過疎化のスピードは増すばかりだ。

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