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2010年5月30日 (日)

そろそろ桜桃忌なので玉川上水を歩く・その壱

三鷹駅の南口から玉川上水を下っていく。土手に植えられたケヤキや桜が大木に成長しているので、夏でもほどよい木陰を作り暑さを遮ってくれる。歩道が整備されているのでブラブラ歩きにはちょうどいい。クルマもあまり通らない。時折ジブリバスが親子連れを乗せて追い抜いていく。

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(上水沿いの道。緑豊かで木陰も作ってくれる)

太宰治ファンは、上水が線路をくぐったあたりの本町通りを南に下り、突き当たり手前の左手「太宰治文学サロン」に寄るといい。太宰が通った「伊勢元酒店」の跡地に生誕100年を記念して2008年に作られた。ゆかりの地を紹介するマップも売っているので片手にしながら散策すれば便利だろう。

5分も歩けば山本有三記念館。庭には無料で入れる。庭のベンチに腰掛けて古い洋館のたたずまいを眺めるのもいい。

手前のむらさき橋の駅よりが入水地点。玉川上水を描写しているので、よく引用される「乞食学生」の一節と上水脇でしゃがんでいる太宰の写真がレリーフになっている。

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有三記念館の横の平和通りを南に行くと三鷹井心亭が左手にある。茶室を中心とした和風施設で、この向かいに太宰が住んでいた。太宰の家にあったサルスベリがここに移植されている。

現在の玉川上水は、細流でしかない。それでも流れが復活しただけましだ。1965年(昭和40)に淀橋浄水場が廃止されると小平監視所から下流は流れが止まってしまった。浄水場がないんだから必要がなくなった。だから流れを止めた。近代化の論理だ。でも、むなしい。

子供の頃、昭和30年代の前半、自転車で三鷹駅辺まで遠征した。井の頭公園の中にあったプールに行ったのかもしれない。弁天様の近くにあり、都営だか市営だったので料金が安かった。子供が20円か25円だった。でも、井戸のくみ上げ水だったので水温が低くて、「井の頭のプールは冷たいので心臓マヒに気をつけなさい」と親にくどいくらいに注意されていた。そのプールは今はない。弁天様の南東に平らになったところがあるので、そこにあったのか。

「玉川上水には絶対に近づいてはいけません」とも注意されていた。ゴーッと音を立てて流れていたし、流れは渦を巻いていた。水量も豊富で子供心にも危険な流れというのは分かった。でも、おっかなびっくり覗き込んだ。その頃は柵もなかった。深さは見当もつかない。水の力に本能的に恐怖を覚えた。野川の流れとは全然違う。あっという間に溺れる。草の葉をちぎって投げ入れたら、見る間に流れに飲み込まれた。

太宰と山崎富栄は飛び込んで、「アー」と声を発する間もなく激流に飲み込まれてしまっただろう。山崎の家は駅から2、3分のところ。ここを出て、すぐに身を投げた。

でも「乞食学生」を読むと、そんなに流れは急ではなさそうに描写している。最初に発表されたのは昭和15年(1940)。戦前と戦後で水量が違うのか。

まだ、歩き始めたばかりだが、玉川上水水量の考察は続きます。

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