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2010年5月23日 (日)

何だこれは・天命反転住宅・その4・その思想

19日にニューヨークで亡くなった前衛芸術家の荒川修作さんが残したヘンテコな「三鷹天命反転住宅」、野川公園や天文台へ行く散歩コースの途中にあっていつも気になっていた。外観もカラフルだが中も負けず劣らずらしい。床が斜めにしつらえてあったりするが、住んでみると五感が刺激されて豊かになり、快適な生活が営めるようだ。

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何のためにヘンテコアパートを造ったのだろう。荒川さんは前衛だから今の建築界では異端のようだ。建築界でなくてもジョーシキでは考えられないよ。著書「三鷹天命反転住宅 ヘレン・ケラーのために」(水声社)では、このように宣言している。

「1日も早く、この歴史的なコンセプトを使用し、病院、学校、ホテル、住居……そして街の建設が始まれば、毎日の生活空間の中からピョンピョンと奇跡が生まれ、老若男女、いや小学生でもそのイベントや現象に名前を与え、静かに外在化された遺伝子のような働きを始めれば、いずれは家族のように共生し合っていくでしょう。何千年もの間、考えても見なかった種や類としての共同性を持った『生命』が誕生するのです」。

ちょっと難しいが、ヘンテコを能動的に受け入れることによってヘンテコも動きだし、やがてはヘンテコも含んだ生命として輝く、ということか。

新しい生命があふれるとどうかわるのか。荒川さんは高らかに旗を掲げます。

「地球上で人類と呼ばれてきた生の歴史に、この共同性の働きや行為を持った新しい種が出現するとき、はじめて、17世紀以降進められてきた芸術、哲学、科学が方向を変え、必要になってくるのです。絶対自由の獲得に向かって……」。

欧米が支配してきた社会は、終焉のときを迎えている。植民地からの収奪のおつりで命脈を保ってきたヨーロッパ経済は、行き詰まっている。ユーロは南欧を斬り捨てないと破綻を免れない。いくら金をつぎ込んでもギリシャやスペイン、ポルトガル、さらにはイタリアは、大きくは変われない。収奪のおこぼれが身についているからだ。

ルネサンス後の枠組みが激動期に入ったということ。当然、日本も激動に巻き込まれ根底から変わらざるを得ないでしょう。

研ぎすまされた前衛芸術家の感覚は、すでに新しいうねりの表現を欲してやまない。そんな風に理解しました。

「絶対自由の獲得」は荒川さんの結論。高い理想だがヘンテコ住居の暮し方は、もう少しくだけています。荒川さんは「住居」に「使用法」が伴っていないことに怒ってます。カミソリ、ホウキの身近なものから、自動車など購入したものには「使用法」が書いてある。住居にもあるべきだと力説します。

堅くなったので力を抜いて次回へ


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