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2010年5月24日 (月)

何だこれは・天命反転住宅・その5・住む心得

荒川修作さんが遺した「天命反転住宅」、映像作家の家族などが暮している。賃貸だ。

住むにあたっては「使用法」がある。商品には皆、使用法があるのに住居にないのはおかしい、と荒川さんが定めた。著書「三鷹天命反転住宅」で建築家・丸山洋志さんとの対談で、怒ってます。

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「1人の人間が一生涯、労働しつづけて買う一番高価なものっていうのが、自分の家なんだ。ところが、それに使用法がついてない。私たちは、こんなに、まったく間違った世界を作り上げてしまった」。

この発言、けっこう深い。既成の建築界ばかりでなく、便利さだけを求めてきた産業革命以来の思想を全否定しているのかもしれない。

じゃあ、使用法はどうなっているのか。以下が総論、効能もあります。

「この住居に入居された方は、建築する身体になるばかりでなく、生体位相研究家(バイオトポロジスト)としても生きることになるでしょう。自分を取り巻くものと全面的にかかわれば、建築する身体になります。また通常以上に、様々な規模の出来事に気づき、それに専念すれば、プロの生体位相研究家として生きていくことになるでしょう」。

ぎゅっと凝縮すれば「建築する身体」、自らの可能性を拡大させていく身体が獲得できるということか。


細則もあります。

□住居に入る時には、まずあらゆる方向から来る音に耳を傾け、それからドアをノックします。その後も、またあらゆる方向から来る音に耳をすませましょう。

□この家に住むあなたを取り巻いている、様々な鮮やかな色とかたちの立体群の感覚すべてを、聴覚と視覚に障害のある人、たとえばヘレン・ケラーに伝えるために、身体をいろいろと動かしてみましょう。

□床は、これからキーボードとなっていくものなのです。いったい、どんな楽器のキーボードになるのか考えてみましょう。時には、足ばかりではなく、手でもキーボードを使いましょう。あるいは全身でキーボードを演奏するというようなことをやってみましょう。

なんか楽しそうだ。考えるだけで「間違った世界」から少し抜け出したような気がする。「天命」が「反転」して、別の道を歩き出す。いい感じだ。

野川公園に行くことがあったら、広い道路、東八道路を三鷹方面に戻って、この変な建物を見物してみてください。大きな刺激を受けること間違いなしです。

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何だこれは・天命反転住宅・その4・その思想 2010.05.23

何だこれは・天命反転住宅・その3・住み心地 2010.05.21

何だこれは・天命反転住宅・その2・斜めの床 2010.05.21

何だこれは・天命反転住宅・その1      2010.05.20

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