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2010年3月 3日 (水)

自由民権への旅・その前に

教育委員会主催の講演会に行った。典型的なリタイアオヤジだよ—と日曜日の28日、娘に自嘲気味に言って家を出た。講演は「古文書のおもしろさ〜三鷹の文化財と歴史〜」、講師は国学院大学の根岸茂夫教授。「吉野泰平家文書」の整理を通して三鷹や三多摩の自由民権運動の研究をつづけ、昨年9月に東京都文化功労表彰を受章された人だ。

泰平さんの曾祖父が吉野泰三、町田の石阪昌孝と並んで多摩地域の自由民権運動の指導者として知られる。吉野家には泰三の運動に関する古文書が膨大に残されている。少しでも直接の研究者の話が聞きたかった。

休憩を挟んで2時間たっぷり。質問コーナーを加えれば2時間を超えていた。狭い会場は簡易椅子がぎっしりと並べられ、ほぼ満員の盛況。オーバーシックスティが多いが、4、50代の女性もいる。実に興味深かった。2時間があった言う間だった。学生時代にこんなにまじめに講義を聴いたことはない。

前半は、吉野家に伝わる「野川村盗賊殺害届書」。野川村というのは今の三鷹市新川あたり。盗賊が出たので居場所を突き止め、4人を打ち殺したと役所に届けている。時は慶応4年6月。秋には明治と改まるころだ。

これの古文書を読んでいく。コピーを渡されているが初めは何が何やら見当もつかない。初めは根岸教授が1字1字読んでくれる。そうするとなんだか自分で読めたような気がしてくるから不思議だ。古文書の面白さを、軟らかいたとえを交えながら話してくれるので得した気分になる。

この届けに名前を連ねているのが野崎村名主見習いの吉野泰蔵(泰三、この頃はこう書いていた)。下連雀村は名主の萬助。井の頭公園の文化園と西園の間を抜け、玉川上水に架かっている橋が万助橋。この渡辺万助にちなんだ名前だ。三鷹からジブリ行きのバスに乗ると、万助橋と言う停留所があるはずだ。

後半は古文書解読のあれこれ。どうしてこういう崩し方になるのか、基本的に左側にある偏などが省略しやすいなど解読入門の前段階を、あれこれ具体例をまじえながらだった。古文書なんてハナから苦手と決めつけていたので、ちょっとだけ手がかりを示されて、面白そうだなと思ってしまうのは、ノーテンキすぎるか。

吉野泰三と北村透谷、娘のりうと透谷の妻石阪美那、その父石阪昌孝。泰三と昌孝は運動の同志でありながら後にたもとを分かつ。結婚に反対され昌孝とは縁が切れた透谷は泰三の思想に共鳴する。りうと美那は、同じ日尾塾に学び、美那のあとを追うように横浜のミッションスクール共立女学校に入学、美那を頼りにしていると泰三宛の手紙に記している(この手紙も吉野家文書に残っている)。町田には市立の自由民権資料館がある。透谷の「三日幻境」も八王子に訪ねたい。五日市憲法の五日市にも行かねばならない。日野の佐藤家は、土方歳三もそうだが、自由民権運動にも関わってくる。

他のテーマもある。リタイアオヤジは忙しい—と、なんでつまらないブログを続けているのかという疑問への決意表明です。

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