フォト
無料ブログはココログ

« 調布の入間川③ | トップページ | 役立たずの深大寺城⑴ »

2010年1月17日 (日)

調布の入間川④

今日の目的地は都立武蔵野の森公園。東八道路を野川公園方面へ。人だかりがしているのでのぞくと、搗きたてのお餅をみんなで食べていた。自然食品の店「グルッペ」だった。買い物をするとお餅券がもらえるらしい。店に若い女性が入ってきた。店の人と挨拶している。常連なのか。「来ちゃった」「バスで?」「自転車で」「どこから?」「西荻」。寒さも緩んだので遠出したのか。春近し、なのか。人のつながりがあったかかった。

東八を左折して人見街道へ。野川公園をはさんで道がV字に分かれているところが近藤勇産湯の地。生家の跡だ。その北側を分譲している。そこもおそらく近藤の実家、宮川家の敷地だったと思われる。つまり勇の実家跡を売り出しているのだ。ここに住んだらちょっと自慢できるかもしれない。94.44平米で3180万円、などとなっていた。係の女性に質問などしたらあめ玉1袋をくれた。

あめをなめながら武蔵野の森公園へ。小高い丘があって、そこにあがると調布飛行場が見渡せる。小型飛行機の離着陸が楽しめる。のんびり座って飛行機を見ているのもいいものだ。プロペラ機がよっこらさと離陸して行く光景は、思わず拍手してしまいたくなる。

この公園は調布基地の跡地に作られた。飛行場をはさんで南北にわかれ、横には通路もついていて、突き当たりは味の素スタジアムだ。滑走路が約1キロ。それよりも南北は長い。米軍に接収された基地も今ではレクリエーションやスポーツで市民が楽しんでいる。府中の米軍基地跡も一部は自衛隊が使っているが、残りは公園になっている。これが本来のあり方だろう。沖縄の基地のことを思う。基地を沖縄だけに押し付けてはいけない。民主党にベストの選択を望みたいが、どうもぶれているので心配だ。


さて入間川。流域一帯は深大寺の勢力圏にある。深大寺北町、深大寺東町、三鷹市を通って、西つつじヶ丘、若葉町、入間町で野川に注いでいる。つつじヶ丘は昔、金子だったようだし、若葉町は大町の一部と思われる。というのも実篤邸の近くに神代高校があるし、神代村だった痕跡があちこちに残っている。明治22年、調布町と神代村が誕生したとき神代村は、深大寺、佐須、柴崎、金子、入間、大町、下仙川の大字からなっていた。そして昭和35年の町名変更で入間町の大部分と大町、金子町の一部を合わせ入間町となった。

深大寺が渡来人と関係が深いというのは定説になっている。深大寺縁起にある長者の娘とよそ者の恋物語。よそ者福満が湖の小島に隔離された娘に会うために祈ったのが深沙大王。たちまち大亀があらわれて湖の中の島へと運んでくれた。長者は2人の結婚を許し生まれたのが満功上人。すなわち深大寺の開祖。開山は733年という。よそ者すなわち渡来人と見るのが一般的だ。よそ者が次第に勢力を増やして行った様子を、この縁起が伝えているのかもしれない。

さて一帯は、狛江郷だった。狛江市の古墳群はかねてより知られており古くからこの辺りの中心だった。三鷹には牟礼があり、これは古代朝鮮語のムルの変化したものといわれている。つつじヶ丘の厳島神社は移住してきた金子氏が祀ったもの。高麗神社には高麗氏系図があり、金子氏もそこから出たとなっている。深大寺境内の坂をあがったところに開山堂がある。その玉垣には高麗姓がたくさん掘られている。寄進者だ。また、三鷹市役所から人見街道をちょっと東に行ったところに墓地がある。そこの一番いいところは高麗氏の立派な墓石が建っている。この墓地は基本的に高麗氏一族のもののようだ。

このように調布、三鷹、狛江は渡来人の痕跡がたくさんある。多摩川、支流の野川、国分寺崖線のわき水を利用して早くから稲作が行われていたのだ。いち早く稲作を伝えたのが渡来人だったのだろう。では渡来人はどのルートでやってきたのか。埼玉の高麗郡から来て故郷の入間川の名前を伝えたのか。それとも相模の秦氏が多摩川を越えてきたのか。高麗人1799人が埼玉の高麗に移住したのが716年。高麗郡で栄えた渡来人が新たな土地を求めて狛江に下ってきたのか。

高麗郡に移った高麗人たちはそれより前には大磯に上陸している。大磯を開拓した後に高麗郡移住となっている。その途中に狛江に寄り、一部が残ったのか。深大寺の開山と高麗郡移住とは17年の差しかない。となると移住の途中とも考えられる。それとも別の渡来人が狛江に住み着いたのか。それらが合わさって狛江の古墳群につながっているのかもしれない。

これは素人がいくら考えても仕方がない。いろいろな流れがあり、二波、三波と稲作に適した地を求めて各地からやってきたのだろう。

« 調布の入間川③ | トップページ | 役立たずの深大寺城⑴ »

三鷹市」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

調布市」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1320081/33022239

この記事へのトラックバック一覧です: 調布の入間川④:

« 調布の入間川③ | トップページ | 役立たずの深大寺城⑴ »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31